2008年4月撮影
女優シリーズ番外編、「作家の肖像」第2弾、
今、関西において何かと注目を浴びている、サリngROCKの登場である。
サリngの場合、女優として頻繁に舞台に立っているのだけれど、
今回は、次回公演の作品を執筆中ということで、作家枠に入れることにした。
で、作家枠らしく、何か工夫をしようと考えてはみたのだけれど
実際撮影を始めてみると、いろんな事が思い通りにはいかないことが分かった。
この人は、整った顔をしている。つまり、美人である。
ところが、わかりやすい美人の写真という枠に、簡単には収まらないのだ・・・。
彼女は以前は、サリng助教授という名前だった。
それが、ROCKな生き方を目指して、サリngROCKに改名したという・・・。
ああ、さっきからなんだかうまく行かない。
この人の魅力というやつを、どう伝えたらいいのか。
この写真集にしても、最初は別のタイトルを考えていた。
けれど、撮り終わってみて結局、直球の「This Is サリngROCK!」に変更した。
・・・今ここで何が言いたいのかというと、たぶん、
彼女には一筋縄ではいかない魅力がある、ということなのではないかと思う。
動物園に行きたいと言った彼女のお気に入りは、爬虫類と昆虫だ。
通りがかった服屋では、一番インパクトのある柄ばかりを手に取った。
サリngの作品は、芝居を作ることの原初的な喜びに満ちている。
原初的であるが故に、飼い慣らされていない野生を内に秘めている。
で、ROCKとか、野生とか、虫愛ずる姫とか、分析できそうなキーワードは
いろいろ出てくるけれど、でもやっぱり説明しきれないと思う。
彼女自身が日々、生きている中で、何かを発見し続けている。
そんな発見の中から、作品が生まれ、そしてまた発見の日々が続いていく。
サリngを見ていることは、とても楽しく、飽きるということがない。
そしてきっと彼女は、ずっとずっといつまでも、そういう存在でい続けるのだ。
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